企業による森林づくり・木材利用の二酸化炭素吸収・固定量の
「見える化」シンポジウムの報告



企業による森林づくり・木材利用の二酸化炭素
吸収・固定量の「見える化」シンポジウム


 二酸化炭素吸収機能を始めとする森林の多面的機能の発揮を図るためには、再生産可能な木材利用の推進とともに、森林の整備・保全に関するコストを社会全体で負担することが必要となっており、民間企業による森林づくり・木材利用活動が注目されています。また、民間企業の間でも国産材の利活用を拡大していこうという機運が次第に高まっています。
 企業による森林づくり等をより一歩進めるため、林野庁では平成26年度に、森林整備等への民間資金活用調査実証事業を実施し、社会貢献だけでなく自社のビジネスと結びついた「森のCSV活動」を推進するためのガイドブックを作成しました。また27年度はその結果を踏まえて、「民間企業の活動による二酸化炭素吸収・固定量の「見える化」実証事業」により、企業等の協力を得て、森林づくり・木材利用活動による貢献度を客観的に証明する「見える化」のガイドラインを作成しました。これらの成果を広く関係者と共有し、普及するため、シンポジウムを開催しました。
 概要は以下の通りです。


  日時:2016年2月29日(月)
     13:30〜17:00
  主催:(一財)林業経済研究所
  会場:東京大学農学部弥生講堂(一条ホール)

シンポジウムの案内(PDF)


プログラム
第一部 森が地域と企業を元気にするー企業の森林づくりへの取組み
キーノートスピーチ
森のCSV読本の読み方-情報と情緒のデザイン
川廷 昌弘(博報堂 CSRグループ推進担当部長) 資料1
第二部 企業の森林づくり、木材利用の環境貢献度「見える化」
キーノートスピーチ
森林づくり・木材利用を中心とした環境貢献度定量化の意義と可能性
龍原 哲(東京大学大学院 准教授) 資料2
実証事業の結果紹介 資料3
水谷敦士(竹中工務店技術エンジニア本部副部長) 資料4
阿部裕行(リコー社会環境室シニアマネジメント) 資料5
パネルディスカッション
モディレーター
河口真理子(大和総研主席研究員)
パネリスト
宇久真司 高知県環境共生課 資料6
近藤奈美(JXエネルギー 社会貢献活動推進室長) 資料7
肥後賢輔(全木連木材利用拡大推進法部統括部長) 資料8
丸川裕之(日本プロジェクト産業協議会JAPIC専務理事) 資料9